タイルの本場
- 道子
- 2021年9月9日
- 読了時間: 2分

皆さん、日本のタイルの本場といえばどこかご存知ですか?
それは、岐阜県の多治見です。
岐阜県は、陶磁器生産の諸条件に恵まれ、国内の陶磁器生産量の過半数を占めるほど焼き物が盛んな土地柄です。
県内(東濃)の焼き物を総称して美濃焼と呼ばれますが、その下には織部、志乃、黄瀬戸、瀬戸黒といった有名な名前が連なります。
このような伝統産業の風土の中、戦後の多治見においてモザイクタイルの生産が始まりました。
一時は名古屋港の主要輸出品目となるほど隆盛を極めたそうです。
現在では、デザイン性の高い安価な外国産タイルが大量に輸入され、押され気味ではあるのですが、それでも尚、同地は、モザイクを含めた国内タイル生産量の90%を占める、堂々たるタイル王国なのです。
といった豆知識はさておき。
上の写真は、たまたまとあるお店で見かけた陶製で和テイストの素敵なアクセサリー。
多治見で古くからタイル製造業を営む鈴研.陶業さんが出すアクセサリーライン、七窯社 鈴木タイル店の製品だそうです。
同社は本業のかたわら、2014年より、建築装飾材であるタイルを用いて、人を装うという試みを始めたということです。
タイル製造の老舗と地元の若手陶芸家による、タイルと美濃焼の結びつきは、伝統と新鮮さをあわせ持つ魅力的な製品の数々を産み出しています。

ブローチ二種。
織部と、なんとなく黄瀬戸というか。
とりの方は、帯留めにしてもかわいい!
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